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日産リーフ、試乗しました(建前とホンネ、表ウラ) [others]

実は、結構車好きの雅でございます。
でも、このブログでは自動車関連の記事は全く書いたことがありません(書かなかった理由は特に無いんですが)
車関連では、コチラ、
P4030527.JPG
錆びて廃車になったコスモスポーツの写真をネタとして載せたくらいかな?






 
ということで、(何がということで、なんだか)今回は初めての車関連の記事です。
結構長文だし、車に興味ない方は適当にスルーしてください。
 
 
P2020314.JPG 
コチラ、ハイブリットカーでトヨタ、ホンダの後塵を拝していた日産自動車が満を侍して昨年末に発売を開始した電気自動車、
リーフ。

スタイリングは好みがあるでしょうけど、自分はなかなかかっこいいなー、というのが第一印象でした。
なお、フロントエンブレムのところに、ガソリン給油口ではなく、充電用のソケットがあります。



ドアにはゼロエミッション(走行中のCO2排出量0)のエンブレムが。
P2020316.JPG 


 
          確かに車自体はモーターで動くからCO2を排出しないけど、
          じゃあ、そのモーターを動かす電気はどうやって作ってるの?
          特に沖縄の発電所は石炭発電がメインで、CO2を排出しまくってるんですよね。
          出力辺りのCO2排出量は原子力発電を持つ東京電力の約2.5倍にもなります。
          マスコミはそこのところは全く論ぜず、ただ単に車のCO2排出が0だからエコ、という短絡的なものの見方しかしてない。
          まぁ、官民総出で電気自動車を育てよう、というご時世の中で、ネガなことは書けないんでしょうけど。

          また、充電コストはガソリンに比べて大幅に安い、ということを宣伝してますが、
          ガソリンにはガソリン税が53.8円/Lかかってて、日本の総税収の7%強とかなりのウェイトを占めてる、ということは一切報道しない。
          ただでも税収が少なくて赤字国債をあれだけ発行してるのにね。
      
          走行コストについては色々な計算方法があるようですが、走行時の電気代をガソリンに換算して、
          米国EPA(環境保護局)では42km/Lと認定したそうで、ガソリン車より効率がいいのは事実のようです。
          プリウスで38km/Lですからね。
 


沖縄県が掲げる「エコリゾートアイランド沖縄推進事業」に参画し、
ニッポンレンタカーがリーフを100台沖縄本島に配備、2月1日からレンタルが開始され、
先日、そのリーフを試乗する機会がありました。諸事情あって運転出来た時間は5分ほどでしたが。

P2020323.JPG 
 
 
まず、運転席に座ってみると、モーターなのでアイドリング運転がないために、当然ものすごく静か。
アクセルを踏んでスタートすると、音も無く発信します。
トヨタプリウスが静か過ぎて周りの人が車に気付かない、という報道がありましたが、確かに気付きにくいですね。
裏道や人通りの多い道を走るときは音を出さす機構をつけないとないと危険でしょう。
 
モーターの特性上、低速トルクが太いので発進時の加速はかなりのものでした。
ある程度スピードが乗ると、エンジン搭載車の運転フィーリングと変わらないな、という感じでした。
 

 
車の大きさを、ハイブリットカー代表、プリウスと比較すると

         リーフ     プリウス
全長     4,445mm   4,460mm
全幅     1,770mm   1,745mm
全高     1,550mm   1,490mm
車両重量  1,520kg    1,350kg
と、大きさはさほど変わりませんが、見たイメージは、なぜかリーフの方が一回り大きく見え、高級感があるかな、って感じ。
 
トヨタは公表してませんがプリウスのバッテリーは50kgほどらしいので、単純計算でリーフのバッテリー重量は200kg以上ある計算になりますね。
プリウスはエンジン、モーター両方を搭載、リーフはモーターだけだから、バッテリーはもっと重いかも。

車両価格は補助金を加味しても300万円程だし、一般的に普及するのはまだまだ先でしょうね。
フル充電で走行可能距離が160km、エアコン等を稼動させると半分くらいまで落ち込むようなので、この辺も改良が必要でしょう。
 
P2020317.JPG ← エンジン登載車のようなタコメーターはありません


          インジケーターに残りの走行可能距離が表示されます(上の写真の右の数字ね)
          自分が乗った時、走行可能距離150kmだったんですが、エアコンを稼動させたとたん、いきなり110kmくらいに下がりました。
          2月の気候でこれですから、8月辺りの灼熱の中、エアコンをフル稼働させると下手するとフル充電で半分の80kmも走らないんじゃ?
          あと、逆に冬の北海道など、寒冷地で走る場合、バッテリー自体が低温で性能低下するのと併せて、
          ヒーター稼働でかなり電力を食う(家庭用エアコンでも、冷房より暖房の方が電気代がかかる)ので
          もっと走行可能距離は短くなるらしい、というウワサです。
          ガソリン車ならエンジンの熱を使って室内の加温が出来ますが、モーターじゃ室内を加熱するほどの熱は発生しないですからね。

          リーフで高速道路で長距離移動すると考えた場合、フル充電で走行距離80km、
          約1時間走ったらPAで急速充電30分。バッテリーチャージ80%。
          (フル充電するのに8時間くらいかかります)
          次は走行距離60km強、40分走ったらまたPAで急速充電30分、そして40分走って・・・・・・・・
          自分だったら絶対イヤですね(笑)

          しかもインフラがきちんと整備されてればいいですけど、充電器が1基しかなくて、2、3台充電待ちの車がいたら、
          それだけで2時間くらいかかってしまう・・・・
          まぁ、家庭用コンセントからも充電できますので、その辺はすぐに何とかなるかな?

          街中の買い物用としてであれば十分に使用可能でしょうけど、遠出はしたくないですねー。 



P2020318.JPG ←シフトノブ、使い勝手、悪(笑)



走行距離を今の160kmから伸ばそうと考えた場合、単純に考えるとバッテリーを大型化すればいいのですが、
バッテリーを今の2倍積むとそれだけ重量が増加するため、走行距離は2倍にならないし、価格もかなり上がってしまう、
というジレンマに陥ります。
電池メーカーも更に小型軽量で高性能のバッテリーの研究開発をしていますが、
現在のリチウムイオンバッテリーより大幅に性能向上させるのは、革新的な技術が発明されないと難しいようです。
ま、日本人の技術力に期待しましょう。


 
P2020312.JPG ← リアの処理はイマイチ、かな?



       なお、某自動車メーカーのホンネは、現在のリチウムイオンバッテリーのままなら電気自動車は主流にはなりえない、
       という話を聞いたことがあります。
       現在、(表向き)本気で電気自動車に取り組んでる日本のメーカーは日産と三菱だけ、というのがその話の信憑性を裏付けてるのかな?
        


走行距離が短いのは内地では問題になるでしょうが、沖縄本島であればそんなに距離を走ることは少ないし、
充電ステーション等のインフラをきちんと整備すれば問題にならないでしょうから、
車両価格が200万円程度まで下がれば一般の方も手が届くようになり、普及するんでしょう。
 
 
 
       でもねー、沖縄県内の乗用車の販売台数って新車は年間3.5万台くらいなんですけど、
       中古車はその1.5倍、5.5万台もあるんです。
       この比率はダントツで全国No.1なんですよねー(全国平均は85%程度)。
       要は、うちなーんちゅの60%以上は、車は新車ではなく安い中古車で十分、と考えてるんです。
       しかも、乗用車の半分以上(2009年度は約60%)は軽自動車だし。
       そんな中じゃあ電気自動車、200万でも売れないよなー。
 

 
P2020315.JPG
コチラ、ボンネットの中。
モーターなのにラジエターが搭載されてました。意外。
モーターの横に普通のバッテリーが搭載されてますが、これはヘッドライトや補機関系用で、駆動用とは別になってます。




とにかく、電気自動車の市販が開始されました。
今の性能、価格はまだガソリン車には遠く及びませんが、
今後の技術革新で車両価格200万程度まで下がり、航続可能距離が伸びれば、
ランニングコストの安さと併せて一気にシフトする可能性を秘めてます。
今後の自動車メーカーの動向が気になるところですね。
個人で買えるレベルになるのは5年後かな?10年後かな?
 

 
       仮に10年後に現在のガソリン車と同等の性能で、価格の安い電気自動車が販売され、
       そこからガソリン車から電気自動車への切り替えが本格的に始まったとしても、
       年間の自動車販売台数約500万台が全て一気に電気自動車になる訳は無く、
       しかも今の日本では平均車歴(新車から廃車になるまでの期間)は10年以上なので、
       日本国内の車が全て電気自動車に切り替わるのに20年はかかるかな?
       ということは、今から30年後、2040年頃には全て電気自動車に切り替わってるのかもしれません。
       まぁ、自分はその頃にはもう草葉の陰から見てると思うな(笑)










最後に、本文には全く関係ない話です。
最近ニュースを見てて気になるのが、特に若いアナウンサーが「普及」という単語を「ふきゅう」ではなく「ふっきゅう」と発言してるんですよね。
それじゃ「普及」じゃなくて「復旧」じゃん。

あと、~せざるを得ない、と言うのを、~せざる負えないというアクセントで発言してるのをよく聞きます。
オメーラ、アナウンサーなら日本語をちゃんと勉強せんかい!!!!!
すみません、取り乱しましたm(_ _)m
ま、自分も人のことをとやかく言えるほどの文章は書いてないですしね(笑)

 



以上、グダグダと長文、失礼しました。
 
ということで今回はここまで。
 
次回は元に戻ります。ではまた。


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