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うちなーガイド その14 東御廻り 後編 [うちなーガイド]

遥か昔、遠い二ライカナイから久高島のカベール岬に神が到着しました。
神の名はアマミキヨ。
グスクを造り、稲を植え、子供を作り、そして人々の世を創りましたとさ。

琉球王国時代から言い伝えられている神話だそうです。
なお、ニライカナイっていうのは遥か東の沖にある理想郷のことです。




かつて、尚さん(琉球王国の国王デス)は王国の繁栄と五穀豊穣を祈願のため、神様アマミキヨに関連ある聖地を巡礼しました。
それを東御廻り(あがりうまーい)といいます。
時代が下り国王の巡礼は廃止されましたが、同じルートの聖地巡礼をするのが王国内の人々の間で流行したそうです。
江戸時代にお伊勢参りが大流行しましたけど、それと同じ感覚なんですかね?


ルートは首里城の園比屋武御嶽(すぬひゃんうたき)を出発し、与那原、佐敷の拝所を経て知念に入り、ティダ御川(うっかー)で拝んで、
斎場御嶽(せーふぁうたき)に至ります。さらに知念グスク、知念大川(ちねんうっかー)、ヤハラヅカサ、受水走水(うきんじゅはいんじゅ)などをまわり、
玉城グスクまでという行程で計14の聖地を巡ります。
14箇所も沢山、と思うかもしれませんが、首里城から最後の玉城グスクまで全行程20kmもないんで車を使えば1日あれば回れます。




全く同じ書き出しで2カ月ほど前に
「うちなーガイドその13、東御廻り 前編」を書いてますが
今回は東御廻り(あがりうまーい)、後編です。

前編なんてもう誰も覚えてないでしょうから、気になる人はコチラを見てください → 




では、前回の最後、斎場御嶽(せいふぁうたき)から、次に進みます。

8.知念(ちねん)グスク
知念グスク2.JPG

知念グスク.JPG
斎場御嶽(せいふぁうたき)から車ですぐのところにあります。
現在、発掘&修復作業中で立ち入り禁止のところが多かったですね。





9.知念大川(ちねんうっがー)
知念グスクの西にある井泉。アマミキヨが稲を初めて植えたという琉球王国稲作発祥の地だそうです。
知念大川.JPG
元々は知念グスクに付随する井泉だったようです。





10.受水・走水(うきんじゅ・はいんじゅ)
二つの泉、西側の受水(うきんじゅ)東側の走水(はいんじゅ)。コチラも琉球における稲作発祥伝説の舞台だそうです。

おそらくこっちが走水(はいんじゅ)
受水.JPG
よく見えませんが、穴の中から水が湧いてます。

こっちが受水(うきんじゅ)
走水.JPG

最初に行ったときは大雨で受水(うきんじゅ)から大量に水が溢れ出てて近づけませんでした。
受水走水1.JPG
(手前に植えられてるのは稲ですね。いつ撮ったやつを使ってるんだか)




11.ヤハラヅカサ

神様アマミキヨが沖縄本島に降り立った最初の地だそうです。
ヤハラヅカサ.JPG
左の方には神の島、久高島が見えますね。真ん中のちょっと右に何か建つものがあります。


アップにすると、
ヤハラヅカサ2.JPG
碑に「ヤハラヅカサ」と書いてありました。

干潮の時はここが拝所になるそうです。





で、拝所がどんな感じなのか、日を改めて行ってみました。
DSC02621.JPG
思いっきりの満潮(T_T)(潮時表くらい調べておけって)


再度、時間を改めて訪問。
DSC02771.JPG


DSC02774.JPG
碑の前に四角い石がありますね。あそこに線香を置いてお祈りします。
(最近はお祈りするとき、線香は禁止している拝所が多いようです)


この、ヤハラヅカサ近辺、本島南部の百名ビーチの奥の方にあるんですけど、人は少ないし穴場的なビーチですね。
シャワーはないけど、綺麗な湧き水が出てるんでそれを汲んで使えばいいし。





12.浜川御嶽(はまがーうたき)
アマミキヨが沖縄本島に来て、仮住まいした地だそうです。
ここでまず旅の疲れを癒して、ミントングスクに移動したんだそうです。
浜川ウタキ2.JPG
ちなみに手前は階段です。このときは大雨のためにほとんど滝になってて上に上れませんでした。


浜川ウタキ.JPG







13.ミントングスク
アマミキヨが沖縄本島に来て住み着いた、安住の地だそうです。
DSC02610.JPG
ここはなぜか私有地にあって、勝手に入ることは出来ません。
その持ち主、尚さん(琉球王国、国王の名前です)の末裔じゃないそうです。ヨクワカリマセン。







14.玉城グスク(たまぐすくぐすく)
玉城(たまぐすく)という地名にあるグスクなんで、読み方はたまぐすくぐすく(マギラワシイ)
アマミキヨが築いた琉球七御嶽のひとつだそうです。

    琉球七御嶽:以前記事にした、久高島のクボー御嶽、前編の斎場御嶽(せいふぁうたき)、などだそうです。
            気が向いたらそのうち記事にするかもしれません

DSC02574.JPG

玉城グスク2.JPG

このグスクはちょっとした山の上にあって、正面の景色はこんな感じ。
DSC02592.JPG
手前は琉球ゴルフ倶楽部の南コース3番ホール。
RT567yもあるロングホールです。自分はあそこでいくつ叩いたことやら(笑)

なお、海の向こうに見えるのは、神の島、久高島です。




 



以上、東御廻り後半7箇所でした。
前編の時も書きましたけど、こうやって並べても面白くないですねー。

全部で14箇所を紹介しましたけど、メジャーなスポット(園比屋武御嶽や斎場御嶽)以外ではほとんど他の人に会いませんでしたね。
スピ系の人は少しはいるかな、って思ってたんですけど。




この記事を読んで、自分も東御廻りに行こう!!!、などという人はまずいないと思いますが
実際に見て自分が感動したのは斎場御嶽(せいふぁうたき)だけで、他は特にお勧めはしません(笑)

これを全部回るのは一日で出来ますけど、それだけの時間と労力をかけるんなら、神の島、久高島の方がオススメですね。
久高島の記事はコチラ → 

2回に分けて記事にしてる割には身も蓋もない終わり方でスミマセン<m(_ _)m>
まとまりも何も無いまま今回はこれまで。

ではまた。





 


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